にくブログ

にく✧

今日から少しずつ小説書く

題 消毒的快感

今という時間の中で
ねずみおばさんは歯磨きを
し終えると
DVDプレイヤーを開き
海外ドラマを観る

ねずみおばさんは
ベッドに横になり
ニヤニヤしながら楽しそうに
DVDを観る
部屋には得体のしれない
消毒的快感が充満している

桜の季節だ
少年たちは寂しげなのか
ウキウキしているのか
と、ねずみおばさんは少し思ったが
もう考える気がなくなった

ねずみおばさんは
薄暗い部屋の中で
焼酎を少し飲んだ
これは消毒的快感だ、と感じる

ねずみおばさんは靴下が嫌いだ
靴下をつけると暑苦しくなる
ねずみおばさんはタンスに靴下をしまい込んでいる

ねずみおばさんは久しぶりに
四色定理を思い出した
あれは隣同士が同じ色になったらいけないんだっけ?
と思ったが、もう考える気分じゃなくなった

 

ねずみおばさんは
しばらく海外ドラマを見ていたが
もうやめて、歯磨きをし始める
これは消毒的快感だと感じる

そしてタバコを吸う
タバコを吸いながら、あの日付きあっていた兄ちゃんのことを思い出す
しかし何があったかもよく思いだせない
もう考えることをやめてしまった

ねずみおばさんは週2回、スーパーのレジで働いている
しかし休むことも多い
真面目に働いたってしょーがないと思っている

ねずみおばさんは

 

本日 終わり