17歳の時、初めて精神科に入院した。
その頃の患者は、ものすごい症状の重い人が多かった。
僕に毎日、ポカリやコーヒーを貢いでくれるおじさんがいた。
その頃の僕の症状は、テレビの中の人が僕に話しかけてくる、というような内容だった。僕もテレビの中の人たちにたいして猛烈に話しかけていた。
だが、服薬していくうちに、そんなおかしな感覚はなかったかのように消えた。
図書館で借りた、ゴッホの絵を見て涙を流していた。
入院中は、この病棟が僕の居場所だ、と思っていた。
そして18歳の年に3ヶ月で退院したのだった。
2回目の入院は22歳の時だ。一人暮らししていた僕は薬を飲むのをやめてしまった。小説を書いて、出版社に5箇所応募したり、ネットの中のネットアイドルに夢中になっていた。
「天皇陛下が僕と話している」などと言っていたらまた入院。これが2回目の入院だ。入院先が変わり、別の精神科へ移ったので、それが3回目の入院と記録された。
4回目の入院は26歳の時だ。もはや、生活の全てが宗教じみていた。人がユダの裏切りだとか言ってきたり、無間地獄でよい、カラスの集団に敬礼されたり、悪魔扱いされて、神よ私をお守りください、みたいなことを言われたりした。もはや何がなんだかさっぱり分からなくなってた。
実は統合失調症→治療抵抗性統合失調症に移行していたのだ。薬が変わって、またいつもの普通の感覚に戻った。
5回目の入院は、犯罪者に傾倒し、悪魔とか、呪いを求める異常な状態になり、何も悪いことはしてないが、警察に事情聴取され、病院につれていかれて、主治医に、3ヶ月入院した方がいいと言われた。
そして、今は薬をちゃんとした量が自分の中で定められたように思う。精神科は手探りなのでなかなか、こうぴったり、というのはないのだ。
仕事も、ちゃんとできるようになった。今はよくなってるように思う。
B型作業所通所・精神科
治療抵抗性統合失調症
精神障害者手帳2級
いわみつ
漢字検定準1級所持者
Word3級所持者
過去、養鶏場や木材会社、清掃、椎茸栽培など13箇所の職場を転々とする。
18歳で高校を卒業後、22歳までに111冊小説を読む。精神科に入退院を5回する。27歳からちゃんと働き始める。現在は漫画やCD、DVDを買いまくり娯楽放蕩にあけくれている。
