にくブログ

にく✧

自作小説2 題 あの日の君(男)

君は僕によくジュースを貢いでくれた

それも毎日毎日だ

君はエジプト文字を勉強していたね

びっくりしたよ あれは今でも覚えてる

僕が君の書いたエジプト文字を見ようとすると君はすっと隠すんだ

君はトヨタ自動車の会社が好きで

しょっちゅうトヨタ自動車に電話していたね

笑っちゃったよ、でも今はなんとなく君の気持ちが分かる気がするんだ

 

ありがとう、と若い人に君は言われていたね。君はものすごい嬉しそうだった

パソコンを前にして、ミスチルを一緒に聴いたんだ

君のとなりの部屋では放火したあの子がお菓子を食べている

 

日々、きたりくる、少しずつ、変わりながら