今も焚火の炎は燃えている。 塩胸の胸中には、あの日の幼い自分が焚火をしていたことが蘇っていた。 どうしてあの日は、夏だったのに寒かったのだろう。 枯れた枝木は静かに燃えながら、こちらを見つめているような気がしていたものだ。 「静子、まだ来てな…
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